崖狩り・崖上がりの考え方
今まで、崖の仕様や崖狩りのセットアップについての記事は書きましたが、まだ考え方について書いてないなと思ったので、考え方について書いていきたいと思います。
崖上がりの種類と弱み・強み
崖上がりには以下の5つがあります。
①攻撃上がり
②回避上がり
③その場上がり
④崖離し
⑤ジャンプ上がり
そしてこの5つは、崖上がりの弱いものから順番に並んでいます。それを説明する前に前提として崖について簡単に考えを書きます。
崖を掴んだ状況は不利状況です。なぜ不利なのかというと、崖を掴んだ状況からできる選択肢は少なく、相手に狩られる可能性が高いからです。
①攻撃上がり②回避上がり③その場上がりは見てから後隙を狩られる行動で、④崖離し⑤ジャンプ上がりは見てから後隙を狩られない崖上がりです。また、④崖離しは後隙が存在しません。
崖上がり行動を決める流れ
崖上がりは、ダメージを受けずにステージ上に復帰することが理想です。①攻撃上がり②回避上がり③その場上がりは見てから狩られる行動なので、基本的に選択しません。ですが、使い道もあるので後で説明します。
では、崖上がりで何を選択するのかというと④崖離し⑤ジャンプ上がりです。最初はこの2つを選ぶのが安定です。
先程この2つは見てから狩られないと話しました。見てから狩ることが出来ないので相手は技を置いて狩るしかありません。なので、①〜③と比べて圧倒的に狩られ辛い崖上がりです。
ここから話を深くしていきます。
④⑤に対して崖を狩る側は技を置くしかないので、崖を上る側より崖を狩る側が先に行動しなければなりません。崖を狩る側が先に行動するということは、崖を上がる側は相手の行動を見てから崖上がりを選択することができます。
例えば、相手のジャンプ上がりに対する空後置きを見て崖離しジャンプ空前で反撃するなど、見てから崖を上がることができる行動を選べます。
崖を上がる側は崖上がりのタイミングを自由に決めることが出来るのも④⑤が狩られ辛い理由の1つです。
また、崖を狩る側が先に技を置くので①〜③の崖上がりが通るようになります。いわゆる、④⑤が表択で①〜③が裏択みたいなイメージです。①〜③を意図的に扱うことで、相手は④⑤に対して技を置き辛くなります。『ジャンプ上がりと崖離し狩るのが普通だけど、裏択としてその場上がりとか回避上がりされるかもしれないから技置くか迷う…』みたいな感じです。基本的に④⑤を使って、択を散らす意味で①〜③を使うことで、④⑤がさらに通りやすくなります。
④崖離し⑤ジャンプ上がりの狩り方
この2つの崖上がりを狩るためには技を置く必要がありますが、先に技を置くと反撃されたり崖上がりを見てから選ばれると話しました。それを防ぐために、全体フレームの短い技や後隙が短い技の振り方をする必要があります。
例えば、ファルコンの弱置きやリンクの空N降りなど技を見られても後隙が短いので、崖を上がる側は後出しして確実に崖を上がれる選択肢がありません。
④⑤を潰す技を置くけど相手に見てから崖上がり行動を選択させることはない、となります。
また、崖を掴んでから何Fか無敵があります。崖を上がる側は安定を求めるために、無敵が切れる前に崖を上がる必要があります。崖の無敵が切れた瞬間からは相手に崖掴まりに対する技を振られてしまいます。この無敵時間を意識することで技を置く意味が増え、当てやすくなります。
④崖離し⑤ジャンプ上がりどちらを狩る?
④崖離しと⑤ジャンプ上がりどちらを狩る技を置くのかはキャラやその人の考え方によって異なってくると思います。
なので、自分の考えを話します。
自分は、最初に全体フレームの短い技で④崖離しを狩る技を置きます。崖離しは、崖を離した後に空中ジャンプを消費しなければなりません。空中ジャンプを消費した後に技を当てることができれば、相手は復帰できなくなるか復帰ルートが絞られます。
もちろん技を当てるのが本命ですが、別の目的として崖離しを選び辛くさせます。この人は崖離しに技を置いてくるから崖離しするの怖いと思わせます。
④の崖離しを選ばせないようにして⑤ジャンプ上がりを狩るor⑤ジャンプ上がりを通させて着地狩りをします。
④崖離しに対して技を置いて⑤ジャンプ上がりを通しても着地狩りの展開になります。⑤ジャンプ上がりに対して技を置いて④崖離しを通すと密着状態になりやすく読み合いが発生してしまいます。
なので、④崖離しを狩る技を置いて⑤ジャンプ上がりからの展開を重視してます。
自分の崖狩りの考え
自分の崖狩りは、①攻撃上がり②回避上がり③その場上がりを見ます。そして、全体フレームの短い技を中心に④崖離し⑤ジャンプ上がりに対して技を置きます。
簡単に言うと、④⑤に対して技を置くけど①②③の裏択は通さない崖狩りです。
この崖狩りの強みは、①②③が通ることがないと気づいた相手に対して、④⑤の狩り方の幅が広がることです。崖で動いた瞬間を見てからジャンプ上がりに対して上スマをするなど、いろいろなことが出来ます。これについて詳しく話します。
①②③が通らないとなると相手は④⑤しか選べなくなります。つまり、今までは相手が崖で動いた後にどの崖上がりか判断して狩る技を選択していましたが、この場合は④⑤に絞ることが出来ているので数F早く技を振ることが出来ます。
『少し難しいフレームの話をすると、①②③どの崖上がりか判断するのは大体崖上がりをしてから20Fぐらいです。④⑤に絞られている場合、崖の動きだけ見ればいいので人間の持つ反応速度でいけます。大体12〜15ぐらいと言われてます。しかもこの場合は反射的な反応でいいのでかなり楽です。』
例えば④⑤の内④一点読みで、相手の崖で動いたモーションを見てから上スマをするとします。もちろんジャンプ上がりの後隙には当たりませんが、相手がジャンプ上がりから技を出した場合その前隙に当たったり、技は相殺しないので一方的に勝てたりします。ジャンプ上がりだと判断してからだと上スマは全然間に合いません。
自分とよく対戦する人はジャンプ上がりに上スマ見てから合わせられたことある人いると思いますがこのような理論で当てています。
また、⑤一点読みの場合はモーション見てもガード継続が安定です。単純に崖離しからの行動をほぼ見てから狩れます。
このような考えで崖を狩っています。
④⑤でどのように崖を上がるのか、④⑤をどのように狩るのかが崖狩りや崖上がり上達の近道だと思っています。